なぜ人を好きになるのか
人を好きになるのは、相手に魅力や価値を感じるからだ。
自分にとってメリットや得になる機能を、相手が持っているからだ。
人を好きになるというのは、その人間の存在そのものを好きになるというよりも、その人間が持っている機能の集まりを好きになる、ということだと思う。
人そのものを好きになるのではない。
その人の持っている機能や性質を愛するのだ。
例えば、かっこいい男、イケメンな男は、見た目の美しさという機能や性質を持っている。
優しい男は、優しさという機能・性質を持っている。
優しさや見た目の美しさという機能・性質を好きになるのだ。
彼自身を愛するとか彼女自身を愛するというのは、非常に曖昧な表現である。
その人間の存在自体を好きになるというのも、その人が生きていることで自分の孤独感が消えるとか、自分が肯定されるという理由であるならば、結局は自分にとってメリットがあるから愛するということだ。
人は、いろんな機能や性質のカタマリである。
どの機能とどの機能が組み合わさっているのかは、人によって違いがあり、そこに個性がある。
絵具みたいなもので、この色とこの色がある一定の割合で混ざっていて独特の色を生み出すようなものだ。
各人によって、組み合わさっている性質や機能の集合に差がある。
性質の独特の集合体こそが魅力となる。
独特の機能の集まりが魅力であり価値であり、人を好きになる理由なのだ。
もちろん絶対とは言えないが、かなりこの傾向が高いと思う。