博士課程 やめとけ
悪いことは言わない、やめておけ。
たかが博士号という紙切れ一枚を手に入れるために、一生非正規になる危険をとる価値はない。
教授職のポストは近年ますます減少している。
理系ならまだしも、文系で博士課程に行くなんてのはもはや自殺行為だ。
ルビコン川を渡ってしまうクレイジーな行為だ。
ホームレスになってもいいという覚悟が必要だと思う。
例えば私が学生のころ指導教官が言っていたのは、ホームレスになるかもしれないと覚悟していたとのこと。
それくらい、教授になるのは確率が低い。
大学教員になるのは、いわばイスとりゲームだ。
少ないパイをみんなで奪い合う。
電車の席の奪い合いと同じで、一斉にみんなが空いた席に座ろうとする。
そして、一度座ったらじーっとして眠りこむのだ。
座れなかった連中は、次に席が空くのを目をギラギラさせながら血走った目で探す。
そして空いた瞬間にワーッと殺到するのだ。
ポストが空くのはたまにしかない。
にもかかわらず、応募者は殺到するのだ。倍率も異常な高さである。
そもそも、公募は最初から出来レースになっていることがある、というか非常に多い。
だからコネは重要である。
コネがないやつは死亡である。
営業だ、教授職を得るためにも営業活動が必要である。
勝つことが全てである。勝たなければ、非正規で一生貧乏になるだけである。
非常勤講師は安い給料で、しかもいつまで働けるかもわからない不安定なものだ。
結婚も難しくなる。
ポスドクが増えすぎて就職できない人が話題となったポスドク問題を見て、それでも博士課程に進学したいなら、腹を決めるしかない。
何の役にも立たない専門知識を身に着けても、社会にとっては無駄に年をとったオッサンにすぎない。
仕事のできないオッサンに高い給料など払わないのが普通だ。
貧乏になりたくないなら、博士号などというクソの役にも立たないものより、早く就職活動をしたほうがいい。
絶対に自分は教授になれるという自信があるなら、博士課程に進めばいいと思う。
最終的には自己責任だ。好きなほうを選べばいい。