田中たかあきの哲学ブログ

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元公務員は認知症になりやすい理由

元公務員はボケやすいかもしれません

「公務員はボケやすい」

病院で認知症患者を数多く診察してきた医者のフレディ松川さんは、そのように言います。

彼は20年間、老人病院を経営して、体は元気なのに認知症で入院してくる患者を数多く見てきました。

 

そんなフレディ氏によれば、認知症患者として病院にやってくる人の職業は、圧倒的に元公務員が多いのだそうです。

特に、男性の患者さんの中で圧倒的に多いのが、元公務員。

 

例えば、県庁の職員や市役所、区役所、役場で働いていた、いわゆる地方公務員の人たちです。

また、郵便局や保健所で働いていた人も多かったそうです。

 

地方公務員だけではありません。

国家公務員だった人も、認知症患者が多かったのです。

例えば、農林水産省や外務省で働いていたエリートたちです。

 

また、学校の教師だった人も、認知症患者が多かった職業だそうです。

例えば、小学校の先生、中学校の先生、高校の先生、さらには高名な大学教授まで。

学校の先生は老人病院でヒドイことになっていると彼は言っています。

 

特に、フレディ氏は、「英語や古文、地理・歴史の先生だった人は特にボケやすいから注意」だと指摘してます。

いわゆる人文系の先生は危ないというのです。

逆に、数学や物理、化学などの理系の先生は比較的ボケる人が少ないと彼は言います。

 

このように、フレディ氏の経営する老人病院の過去20年間の統計データでは、男性のお年寄りの認知症患者に多い職業が、学校の先生を含めた元公務員だったのです。

 

もちろん、これはあくまで彼の病院だけの統計データであり、絶対ではありません。

また、男性のデータですから、女性も同じとは決めつけることはできません。

 

しかし、少なくとも、フレディ氏の病院の20年間では、認知症になる人の職業は、教師を含めた元公務員が圧倒的に多かったんことは事実です。

やはりそこには一定の法則がある可能性があります。

 

過剰に恐れる必要はありませんが、用心しておくに越したことはありませんね。

 

なぜ元公務員は認知症になりやすいのか?

 元公務員の人が認知症になりやすいという説が正しいなら、その理由は何か?

1つの仮説は、意欲がないから、という理由です。

 

フレディ松川氏は、元公務員の人が認知症になりやすい最大の理由は、意欲がないからだと言います。

意欲がある人はボケにくく、意欲が無い人ほど認知症になりやすい、という考えを彼はもっています。

 

フレディ氏は、年をとってからその人がボケるかボケないかを決める最大の基準は、意欲が老後まで持続しているかしていないかだ、と主張しています。

つまり、「〇〇が欲しい!」というふうに、欲望が強いほどボケにくい、という考えです。

欲望が持続的に続く人はボケにくいが、元公務員の人は継続的な欲望が少ないために、認知症になりやすいのだ、ということです。

 

特に、若いときから強欲なほど強い欲望を持ち続けられる人は認知症になりにくい、とフレディ氏は述べています。

 

では、強い欲望を持続的に持つ人とは、具体的にどんな人なのか?

例えば、政治家は強い欲望を持ち続ける人だと彼は言っています。

政治家の人は名誉欲や金銭欲が強そうだから、名誉欲や金銭欲や権力欲のおかげでボケないのだろう、という仮説です。

 

確かに、選挙に絶対受かってやろうとか、有名な国会議員になってやろうとか、歴史に名を残す名政治家になってやろう、といった野望を持つ人はいるかもしれませんね。

選挙に勝つためには色々工夫しないといけないし、行動力や気迫が必要ですし。

その意味では、たしかに意欲が高いと言えるかもしれません。

 

それに対して、公務員の人は野望を持ちにくく、労働意欲もわきにくいから、ボケやすいに決まっているのだとフレディ氏は言います。

 

しかし、官僚の人たちとかは、出世欲とか持ってる人もいるでしょうから、一概には言えませんね。

とはいえ、全体の傾向として、安定のイメージがあるので、公務員は意欲を持ちにくいという可能性も確かに否定できません。

なぜなら、とりあえず働いていれば定年までは働けるので、リストラされるというリスクは少なく、つつがなく定年をむかえることができるからです。

 

「意欲を抑圧して生きてきた人に対して、老後は冷たい」とフレディ氏は述べています。

例えば、県庁や市役所や区役所で働いていた人は注意が必要だそうです。

なぜなら、抜擢人事もないし、大失敗をしなければ降格することも少ないし、リストラされないなどの安定した状態だからです。

彼らは老後よほどしっかりしてないと認知症になる確率が高くなるというのです。

 

また、年金でなんとか暮らしていけるから、老後の労働意欲も低いだろうと指摘されています。

 

要するに、金銭欲や名誉欲、権力欲など、何かしらの欲望や意欲を持ち続けにくいから、元公務員の人は認知症になりやすいのかもしれない、ということです。

絶対ではありませんが、1つの可能性としてはありえますね。

 

もしこの仮説が正しいなら、できるだけ意欲や欲望を持ち続けるほうがいいでしょう。

金銭欲や名誉欲を否定的に考える人もいるかもしれませんが、ボケ防止にとっては救世主かもしれないのです。

 

参考文献:フレディ松川『ここまでわかったボケる人ボケない人』、集英社、2002年